アメリカで働いてみたい!でもいまいち就活の方法が分からない…。
そんな悩みを持つ方はいませんか?
私もアメリカに引っ越してきたころは、働いてみたいものの自分に出来るか不安だし、そもそも何から始めたら良いのかも分からないし…と、かなり試行錯誤しました。
なので、そんな悩みを持つあなたの気持ちは、痛いほどよく分かります。
実際、アメリカと日本では就職活動の方法が全く異なるのです!
そこで、今回は私が実際にアメリカで就職活動をしながら学んだことをもとに、
- アメリカと日本の就職活動の違い
- アメリカでの就職活動の流れ
を未経験の方にも分かりやすくまとめてみました。
この記事はこんな方におススメ!
アメリカで働いてみたいけど、どうすればいいの?
アメリカでの就活って初めてだし不安…。
すぐに就職活動ができるように、流れの解説がほしい!
知ることが自信につながり、自信が成功につながります。
この記事を読むことで、就活の流れを把握し、自信をもって就職活動に挑めば、きっとあなたの夢も叶うはず!
記事の前半では、日本とアメリカでの就活方法の違い、後半ではアメリカの就活の流れを5つのステップに分けて解説しますので、最後まで読んでみてください。
それではさっそくみていきましょう!
アメリカ居住歴9年。米系スタートアップにて勤務中。
働きながら、経営学修士号を取得(MBA)。全米でトップ10%の成績で卒業。
留学、就活の経験から得た情報を発信し、アメリカで日本人が自分らしく生きることのお手伝いをしたい!
詳細なプロフィールはこちら
アメリカと日本の就職活動の違い
まずは、アメリカと日本の違いを理解しましょう
以下がアメリカでの就活において、主に日本と異なる点です。
- 履歴書はフリースタイル
- アメリカは新卒枠がない?!
- 採用期間は年中
- 就職活動は電話やビデオ会議でほとんど完結
こちらも順番に解説していきますね。
履歴書はフリースタイル
日本と違って、アメリカでは履歴書は販売されていません。
履歴書は、自分で一からパソコンで作るものです。
なので、何を書くかもあなた次第。完全なるフリースタイルです。
そんなことを言われても、どこから始めたら良いのかわからない!というあなたへ。
こちらの記事に、履歴書の基本をまとめているので、ぜひこちらも読んでみてください。
アメリカは新卒枠がない?!
アメリカでは、基本的に新卒枠というものが存在しません。
求められるのは、ズバリ即戦力。新卒であることよりも、あなたのスキルと経験が重要視されます。
履歴書を作る際にはその点を意識し、「どうやったら自分の魅力を最大限にアピール出来るか」考えて作成しましょう。
また、即戦力と経験が求められるのは、新卒相手でも変わりません。
そのため、もし現在アメリカに留学中で、卒業後は仕事を探したいという方は、インターンシップをやって経験をつけることが必要です。
採用期間は年中
アメリカには、採用の時期というものがありません。年中採用をしています。これは朗報ですね。
つまり、アメリカで就職・転職活動をしたいあなたは、チャンスあればいつでも応募できるように、常にレジュメを準備しておく必要がある、ということです。
某グローバル大企業で幹部として働いている超エリートな私の友人は、毎週自分のレジュメを見返し、必要に応じて更新していると言っていました。
さすがに私はそこまではやっていませんが、レジュメは常にいつでも出せる状態にしています。
就職活動は電話やビデオ会議でほとんど完結
アメリカでは、人事採用も効率重視。就職活動の過程の大半が、電話やビデオ会議で完結します。
これはコロナ前からそうでした。
直接面接をする場合も、会社での面接ではなく近場のカフェで、など様々なパターンがあります。
このブログを立ち上げてから、近所のカフェで毎日のように作業をしているのですが、面接をしているビジネスマンをよく見かけます。
私の場合、一番初めの仕事の面接は家の近所のレストランで、現在の仕事に至っては直接面接は無く、全てビデオ会議でした。
この就活に対してカジュアルな姿勢も、日本とは全く違いますよね。
ここまでのまとめ
・履歴書のテンプレートは無く、採用も年中行われている → 常に就活に挑める準備をしておく
・重要視されるのは新卒であることではなく、経験と即戦力
・ほとんどの過程が電話、ビデオ会議で済まされる
では、日本とアメリカの違いが分かったところで、次はアメリカの就職活動の流れについて解説していきます。
ステップ1:レジュメ・カバーレターの準備
まずは、レジュメ(履歴書)・カバーレターの準備から。
ここでは、以下の点に注意しましょう。
- 読みやすさを重視する
- 企業側がどのような人材を求めているのかを募集要項から分析する
- 曖昧な表現を避けて、実績を数値化する
年中採用を行っているということは、企業側では毎日のようにたくさんのレジュメを受け取っています。
そのため、各レジュメに費やす時間は数秒程度。パッとみて必要な情報が入ってこなかったり、見づらいデザインだったりすると、このステップで落とされてしまいます。
相手がどのような人材を求めているのか、しっかりと分析することも大切です。
募集要項を読み込んで、相手が求める情報をレジュメに盛り込み、自己アピールをしましょう。
最後に、一番重要なポイントが「実績を数量化する」ということです。
実績を数量化??
以下2つの例文を使って分かりやすく解説していきます。
A. 営業担当としてたくさんの顧客を獲得し、昨年度は販売目標を達成しました。
B. 営業担当として50の新規クライアントを獲得し、昨年度は販売目標を20%上回る結果を残しました。
上のAとBの例文だと、どちらが相手に伝わりやすいと思いますか?
多くの人が、Bと答えると思います。Bの文は、数字を使って説明しているので、相手に規模感が伝わりやすいですよね。
忘れてはいけないのが、相手はあなたのことを全く知らないし、赤の他人。あなたにとっての常識が相手の常識とは限らないということ。
「多くの」「大きな」などの言葉は、人によって定義が違うため、レジュメでの使用は避けましょう。
ステップ2:ポジションに応募
さて、レジュメ・カバーレターの準備ができたら、さっそく興味のある役職に応募をしましょう。
応募は、GlassdoorやIndeedのような就活サイトからでも、企業のホームページから直接することもできます。
- Glassdoor:https://www.glassdoor.com/index.htm
- Indeed:https://www.indeed.com/
ここで気をつけたいのが、米国では70%以上の企業でボットを使用して、自動的に履歴書の選別を行っているということ!
せっかく良いレジュメを仕上げても、ボットのスキャンで落とされて、企業側に届かないことすら多々あります。
ボット対策については、以下の記事にまとめてあるので、あわせて読んでみてください。
応募をしたら、あとは待つのみ!
これは私の経験からのアドバイスですが、複数の企業に応募する場合は
- 応募した日
- 会社名
- 役職名
- 返答があったかどうか
などをエクセルにまとめて進捗を管理するのがオススメです。
たくさん応募をすると、実際企業から電話がかかってきた時に「どのポジションに応募したんだっけ?」と内心焦ることも。
ステップ3:電話面接
次のステップは電話面接です。
あなたのレジュメを見た企業側から電話がかかってきて、ここから、企業側とのやりとりがスタートします。
基本的に電話の相手は、応募した部署の長ではなく、その会社の人事担当者です。
電話で簡単な質問をし、あなたの希望の年収や意気込みを確認し、人事担当者が事前にふるいをかけるというわけです。
この電話面接では、以下のような内容をカバーします。
- 簡単な自己紹介
- なぜこのポジションに応募したのか
- 応募したポジションについての詳細を説明される
- 希望の年収を確認される
- ベネフィットの確認
そう、アメリカでは基本的に年棒制で、額は面接の際に自分で交渉します。
企業側も予算があるので上限額がありますが、実際の給与額はあなた次第で決まります。
ここは、駆け引きが必要なので、いきなり希望の額を出してはいけません。
希望の額に若干上乗せして提示することで、相手の様子を探りましょう。
希望の額を提示せずに、企業側はどれくらいの額を想定しているのかを見極めるために
「What is the pay range?(給与の範囲はどれくらいですか?」
と確認するのもあり。
給与額については早いうちに確認することをオススメします。
実際にオファーを受けてから「この額じゃ低すぎる!」となってしまっては、あなたの時間も企業側の時間も無駄になってしまいます。
また、その企業にどんなベネフィットがあるのかを確認するのも忘れずに。
ステップ3から4にかけてのプロセスは、各企業によって異なります。
面接は1度で終わる会社もあれば、数回の面接がある会社、グループ面接や専門知識を確認するテストを行う会社なんかもあります。
そのため、ステップ3の電話面接の際に必ず
「What is the next step?(次のステップは何ですか?)」
と人事担当者に確認するようにしましょう。
人事担当者とのコミュニケーションも、すべてメールで済ませる企業もあれば、毎回電話がかかってくる企業もあります。
面接期間中は、新着メールの確認を怠らないようにしましょう。
ステップ4:最終面接
基本的に、最終面接は直属の上司になる人と、その上司と…と募集をしている部署によって行われます。
他の面接はすべてビデオ会議でも、最終面接のみ対面で行う企業も多く存在します。
これは、ビデオ会議からは伝わらない「あなたの雰囲気」をみるためです。
人事担当者と面接の日程について確認する際に、誰が面接を行うのかも必ず確認しましょう。
相手の立場を理解することで、事前にどんなことを聞かれるのか想定しやすいですよね。
また、対面で行う面接の場合には、あなたの履歴書を必ず印刷して持参しましょう。
急きょ面接官が変わることも想定して、予備の履歴書も複数部用意しておくと良いでしょう。
ここでは、「こんな場合、あなたはどのように対応する?」という実践的な質問がされることが多いです。
そういった質問には、STARを意識して回答すること。
STARとは
の頭文字をとったものです。
過去に自分がおかれた状況(Situation)を説明し、そこにどのような課題(Task)があったのか。
その課題に対して、自分がどのような行動(Act)をとり、その行動によってもたらされた結果(Result)を、順を追って説明しましょう。
その結果、面接官はあなたがどういう人物なのか、過去にどのような仕事を受け持っていたか、あなたの課題解決力の高さなどを見極めることができるでしょう。
面接の最後に、選考にどれくらいの時間をかける予定か確認することも忘れずに。
ステップ5:オファーを受ける
さあ、最後のステップです。
最終面接が終わり、あとは結果を待つのみ。オファーは、たいてい人事担当者の方からの電話で知らされます。
この時点で、給与額やその他の条件なども提示されます。
ここで、満足な条件を提示された場合には、オファーレターに電子署名をしましょう。
これで就活は以上です。
しかし、他の企業の結果を待っている場合や、少し考えたい場合には、すぐに返事をする必要はありません。
「Can I sleep on it?(一晩考えさせてください)」などと先方に伝えましょう。
まとめ
この記事では、アメリカの就職活動の流れを5つのステップに分けて解説しました。
記事が長くなってしまったので、最後にもう一度おさらいをまとめておきます。
アメリカの就活の流れ5ステップ
ステップ1
レジュメ・カバーレターの準備
- 見やすいデザインを心がける
- 企業側が求める人材を分析し、そこに寄せて自己アピール
- 実績を数値化する
ステップ2
ポジションに応募
- 就活サイトや企業のホームページから直接応募をする
- ボット対策を徹底する
- 複数応募の場合リストを作って進捗を管理
ステップ3
電話面接
- ポジションの詳細や希望の年収を確認
- ベネフィットについても忘れずに確認すること
- 企業によって面接の過程は異なるため必ず事前に確認
ステップ4
最終面接
- 誰と面接を行うのか事前に確認しておく
- 対面の面接の場合には履歴書を必ず持参する(予備も複数部)
- 実践的な質問にはSTARで返答
ステップ5
オファーを受ける
- 電話で通知を受けた後にオファーレターに電子署名をする
- 返事はその場でしなくてもOK
いかがでしたか?
日本と異なる形式で戸惑うこともあるかもしれませんが、流れを詳しく知ることで、皆さんが自信をもって就職に取り組めることを願っています!
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