たくさんレジュメをだしたのに全然面接の連絡がこない!!
就職活動中に全く連絡がこないときほど、ブルーな気持ちになることはありませんよね。
私もそうでした。
初めてアメリカで転職活動をしたときに、どうしたら良いのかわからず
「とりあえず数打ちゃあ当たるだろう!」
と片っぱしから応募してみたものの、次々にくる「今回は残念ながら…」という企業側からの返信。
そこから学んだのは、アメリカでの就職・転職活動は量より質だということ(もちろんこれはアメリカには限らないでしょうが)。
そこで、徹底的にレジュメの書き方を勉強し直し、人事採用をやっている友達10人以上に聞きこみもして、「これだ!」という形まで作りこみました。
その結果、応募した企業の90%以上から面接の連絡がくるようになったのです。
レジュメって、全く白紙の状態から自由に作るので、これで良いのか?という悩みはつきませんよね。
形式は自由とはいえ、成果の出るレジュメにはルールがあります。
この記事では、
- 初心者のレジュメによく見られる間違い
- ワンランク上のレジュメを作るコツ
- 面接につながるレジュメの作り方
を紹介します。
この記事はこんな方におすすめ!
アメリカで就職活動に励んでいるものの、全く面接につながらない…
レジュメは作ったものの、これでいいのか分からない
これからレジュメの作成をするので、コツをまとめた記事を読みたい!
この記事を読むことで、初心者っぽいレジュメを脱出して、ワンランク上のレジュメが必ず作れるようになります。
実際、私が今のレジュメのテンプレートを作り上げるまでに、1年以上費やしてしまいました。
皆さんには、私のように遠回りをしてほしくない。
この記事を読んで、効率よく就職・転職活動に励んでほしいと思います。
それでは、さっそくみていきましょう!
アメリカ居住歴9年。米系スタートアップにて勤務中。
働きながら、経営学修士号を取得(MBA)。全米でトップ10%の成績で卒業。
留学、就活の経験から得た情報を発信し、アメリカで日本人が自分らしく生きることのお手伝いをしたい!
詳細なプロフィールはこちら
企業側があなたのレジュメにかける時間とは?
ズバリ!企業側はあなたのレジュメを読むのに費やす時間は数秒程度です。
まずは、レジュメを作る上でこれを頭に入れておいてください。
アメリカでは年中採用を行っているので、企業側は毎日たくさんのレジュメを受け取ります。
そのため、いちいち各レジュメをじっくり読み込んでいる時間はありません。
これは、人事採用を行っている友達に聞きこみを行った際に、皆が共通して言っていたことです。
これを頭に入れて、パッと見でも相手が知りたい情報がすぐ目に入ってくるようなデザインを心がけましょう。
レジュメを見やすくするための方法
箇条書きの文章が2行以上にならないように要点を絞り文章を短く区切る
名前や連絡先などの重要な個人情報は一番上に太字で記載
自分ではフォーマットが見づらいかどうかは判定しにくいので、友達にも見てもらって感想を聞いてみましょう。
まずは枚数の確認
上記の点をふまえて、基本的にレジュメは1枚に収めるようにしましょう。
どうしても入りきらない場合にも、2枚を絶対に超えないこと。
今までの成果や経歴を細かく記載してアピールしたい気持ちはわかりますが、長々と書くとポイントがぼけてしまう上に、どうせ最後まで読んでもらえません。
ダラダラと長いレジュメはボツ!なるべく1枚、長くても2枚に収めること
サマリー(Qualification)を冒頭に入れる
冒頭にサマリー(Qualification)を入れるのも非常に効果的です。
サマリーとは、自分がなぜこのポジションにピッタリなのかを数行にまとめた文章で、要は一言自己アピールです。
応募するポジションに合わせて、そのポジションに必要なスキルや経験などを記載します。
人事担当者は、各レジュメに数秒しか費やさないと前述しましたよね。
なので、冒頭にサマリーをいれることでレジュメを全て読まなくても数秒であなたの経歴やアピールポイントがわかるというわけです。
以下が、Account ManagerのQualificationの例文です。
Indeed
- Four years of experience in sales and building client relationships
- Exceeded sales targets by more than 20% last year
- Managed four client accounts and $950,000 combined revenue
- Received company-wide Top Sales Award two years in a row
- MBA from the University of Chicago Booth School of Business (2017)
例文の日本語訳:
- 営業および顧客関係構築において4年の経験があります。
- 昨年は売上目標を20%以上超えました。
- 4つの顧客アカウントと合計収益950,000ドルを管理しました。
- 2年連続で全社のトップセールス賞を受賞しました。
- シカゴ大学ブース校経営学部でMBAを取得(2017年)。
どうでしょうか?この文章を読むだけで、あなたにどのような成果があるのかすぐにわかりますよね。
別の例文もみてみましょう。こちらはRetail workerのQualificationの例です。
Indeed
- Five years of retail sales experience working in a high-traffic department store
- Employee of the Month recipient three years running
- Promoted to shift manager after one year with current employer
- Achieved 100% accuracy in cash handling skills when balancing drawer after each shift
- Open to flexible scheduling and willing to work nights and weekends
例文の日本語訳:
- 高い集客率の百貨店での小売販売経験5年
- 3年連続で月間最優秀社員受賞
- 現在の雇用主で1年後にシフトマネージャーに昇進
- 毎シフト終了時にキャッシュハンドリングのバランス調整で100%の正確さを達成
- 柔軟なスケジュールに対応可能で、夜間や週末勤務にも積極的に対応
どちらの例文も
- これまでの経歴
- 業績
- アピールポイント
を5行にきれいにまとめていますね。
そのポジションになぜ自分がピッタリなのかを一言でアピールするために、募集要項をしっかり読み込んで
- 仕事内容
- どのような人材が求められているのか
- 必要なスキル
などを理解した上で、Qualificationを書いてみましょう。
日本語が話せることがプラスになるポジションであれば、Japanese bilingualとアピールするのを忘れずに。
ところで、上の2つの例文の共通点に気づきますか?
共通点?
この共通点については、次の項目で詳しく解説しますね。
実績を数量化する
レジュメを作る上で最も大事なポイントがこれ!実績を数量化することです。
例えば、先ほどの例文を見てみましょう。
- 営業および顧客関係構築において4年の経験があります。
- 昨年は売上目標を20%以上超えました。
- 4つの顧客アカウントと合計収益950,000ドルを管理しました。
- 2年連続で全社のトップセールス賞を受賞しました。
- シカゴ大学ブース校経営学部でMBAを取得(2017年)。
売上目標を20%以上超えた、4つの顧客アカウント(合計950Kドル)を管理した、など数字を多く使って結果を数量化していますね。
これが、初心者っぽいレジュメと上級者のレジュメを区別する大きなポイントです。
前述した、2つの例文の共通点はここにあります。
どちらの文も数字を使って、実績がまとめられていますね。
別の例も見てみましょう。
こちらは、就活の流れを説明した記事で使用した例文です。
A. 営業担当としてたくさんの顧客を獲得し、昨年度は販売目標を達成しました。
B. 営業担当として50の新規クライアントを獲得し、昨年度は販売目標を20%上回る結果を残しました。
AとBの文では、どちらが分かりやすいですか?
多くの人が、Bと答えると思います。
これは、Bの文章で具体的な数字が使われており、より実績をイメージしやすいからではないでしょうか。
レジュメを読んでいる相手はあなたのことも、あなたの会社の業務も、何も知りません。
「たくさんの顧客」といっても、あなたにとってのたくさんと相手にとってのたくさんでは、意味が違うかもしれません。
こういった形容詞は、レジュメでは絶対に使用を控えましょう。
キーワードのマッチ率を上げる
さて、ここまできたら後は仕上げの作業!レジュメのキーワードマッチ率を上げましょう!
実は、アメリカでは70%以上の企業がロボット(以下ボット)を使ってレジュメを自動選別しています。
シーゲルによると、雇用主と人材採用担当者の70%以上が、何らかのレジュメ解析ツールを使っており、応募書類を処理したり、集まった候補者の概要を作成したりするほか、候補者をランク付けする時もあるという。
LIFE INSIDER
ということは、どんなに一生懸命レジュメを仕上げても、企業側には見てもらえていないかもしれません。
基本的に、ボットは募集要項とあなたのレジュメを比べて、どれほどスキルや経歴がマッチしているかを計算し、候補者に順位をつけます。
つまり、せっかくあなたがそのポジションに必要なスキルをもっていたとしても、ボットがそれを読めなければダメだということ。
方法としては、募集要項とあなたのレジュメを読み比べて、同義語を募集要項に合わせて変えてみましょう。
例えば…
募集要項:Inventory control
あなたのレジュメ:Inventory management
どちらも同じ意味のスキルなので、募集要項に合わせてあなたのレジュメをInventory controlに変えましょう!
Jobscanなどの、レジュメスキャンサイトを利用するのも効果的です。
Jobscan:https://www.jobscan.co/
Jobscanの使い方は、以下の記事で詳しく説明しているので、こちらもぜひ読んでみてください。
まとめ
この記事では、初心者っぽいレジュメを脱出して、ワンランク上のレジュメを作る方法を解説してきました。
最後に、もう一度ポイントをおさらいしましょう。
ポイント1
企業がレジュメにかける時間
- 企業は各レジュメに数秒しかかけない!
- パッと見て情報が目に入りやすいデザインを心がける
- 要点は短く箇条書きに
ポイント2
枚数の確認
- 枚数は1枚!どんなに長くても2枚におさめる
- 長すぎると要点がぼけてしまう
ポイント3
サマリ(Qualification)を入れる
- 募集要項を読み込み、求められている人材を分析する
- 冒頭に5行程度の自己アピール文を入れる
- 経歴、業績、アピールポイントをまとめる
ポイント4
実績を数量化する
- 数字を使って実績を数量化する
- 数字を使うことで相手にとってイメージがしやすくなる
ポイント5
キーワードのマッチ率を上げる
- 企業の70%以上はボットを使って候補者を自動選別している
- 募集要項に合わせてレジュメの単語を変える
- レジュメスキャンのサイトを使うのも効果的
いかがでしたか?
ここまで解説したポイントを意識して、さっそくあなたのレジュメを見返してみてください。
レジュメを作り直したら、どんどん周りの人も見てもらい、フィードバックをもらいましょう!
あなたの就職・転職活動がうまくいくことを願っています。
この記事が、1人でも多くの人に役立ちますように。
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