たくさんの会社に応募したけど、全然面接までたどり着けない!
アメリカで仕事をしたくて、あちこちの会社に応募してみたものの、全然返事が来ない!という経験をしたことのある方は、多いのではないでしょうか。
実際私も、アメリカで初めて転職活動をした際、とことんレジュメを作りこんで「さあ、これできっと大丈夫」と、意気揚々とたくさんの企業に応募してみたものの、全く面接の連絡が来ず。
むしろ、金曜の夜に出した応募に、一瞬で「今回は、残念ながら~……」の返信メールが来たこともあり、その際に「もしや、私のレジュメは見てもらってすらいないのでは…」という疑惑が、確信にかわりました。
そう、アメリカでは多くの企業で、レジュメの自動解析ツール(以下、ボット)を使用しているのです。
シーゲルによると、雇用主と人材採用担当者の70%以上が、何らかのレジュメ解析ツールを使っており、応募書類を処理したり、集まった候補者の概要を作成したりするほか、候補者をランク付けする時もあるという。
LIFE INSIDER
つまり、あなたのレジュメは、ボットの解析によって自動的に省かれてしまって、そもそも人事部まで届いていない可能性があります。
心配しなくても大丈夫!この記事では、ボットの性質を利用した対策方法を、以下の4ステップに分けてご紹介いたします。
- 応募したいポジションを決める
- 募集要項をチェックし、自分の履歴書の単語を調整
- レジュメスキャナでマッチ率を確認
- 2-3を繰り返し、マッチ率80%以上を目指す
では、実際に見ていきましょう!
応募したいポジションを決める
ボットを攻略するためには、なぜ企業側がボットを使うのか理解する必要があります。
企業には、毎日多くのレジュメが届きます。「英文履歴書の基本」の記事(以下リンク)でも書きましたが、採用担当者が各レジュメに費やす時間は、せいぜい2-3秒とのこと。
それでも、各ポジションに数百人の応募がきて、仮に20のポジションが空いていたとすると…?企業側の負担は大きいですよね。
そこで、負担を軽減するため、ボットを使って候補者をあらかじめ絞ったり、ランクをつけるというわけです。
ボットは、各レジュメをスキャンして、募集要項(Qualification)と照らし合わせ、スキルや経験がどれだけ募集要項とマッチするかを測っています。
ここで、ステップ1に戻ります。つまり、この方法を使うためには、まず応募したいポジションの募集要項を用意する必要があります。
興味のある企業のホームページから、現在空いているポジションを調べたり、LinkedInやglassdoorから、興味のある職種にしぼって検索をすることも出来ます。
まずは、応募したいポジションをいくつか見つけてみてください!
募集要項をチェックし、自分の履歴書の単語を調整
応募したいポジションをいくつか絞ったら、次は自分のレジュメと見比べてみましょう。
スキルや経験などは、募集要項とどれくらいマッチしていますか?
ここで、自分のレジュメと募集要項を見比べながら、同義語の単語を募集要項に合わせるように、単語を少しずつ変えてみましょう。
例えば、あなたのレジュメには、「マイクロソフトオフィス全般が得意」と書かれていたとしましょう。
一方で募集要項に、「エクセルが得意な人を求む!」と書かれていたとしたら?
ボットがあなたの特技をスキャンする際、エクセルという単語が入っていないと、うまくポイントとしてカウントされない可能性があります。
なので、この場合は募集要項に合わせて、あなたのレジュメを「エクセルが得意」に更新する、というわけです。
こうやって、同義語をどんどん募集要項に合わせて更新し、マッチ率を上げましょう。
レジュメスキャナでマッチ率を確認
ある程度レジュメの単語を更新したら、次のステップです!レジュメスキャナを使って、実際のマッチ率を確認してみましょう!
ネットで「resume scanner free」と検索すると、たくさんのレジュメスキャナが出てきます。私は、使いやすいのと無料である点から、以下のJobscanというサイトを使っています(無料版は、毎月のスキャン数に制限あり)。
まずは、Upload your resumeというボタンをクリックし、レジュメをアップロード。いちいちレジュメをコピペしなくて良いのも、このサイトの使いやすいところです。
次に、興味のあるポジションの募集要項を「Job Description」という個所にコピペします。
そして、スキャンをクリック!これだけです。
今回は、私の最新のレジュメと、ネットで見つけた適当なポジションを使って、スキャンをしてみました。
気になるマッチ率は・・・?
たったの36%!でも、スキャン後のレポートで、どのキーワードが欠けているのかを詳しく確認することが出来ます。
Skillには、Jobscanが自動的に選んだキーワードが並んでいて、そのキーワードが私のレジュメにいくつ含まれているのかを、確認することが出来ます。
無料版では、いくつか単語が見えないようになっていますが、無料版でも十分役に立ちます。
このキーワードの中に、あなたが経験したことのあるスキルがあれば、さっそくレジュメを更新してマッチ率を上げていきましょう。
2-3を繰り返し、マッチ率80%以上を目指す
あとは、単語の修正とスキャンをくり返し、マッチ率を上げましょう。
80%以上あれば望ましいですが、それ以下でも大丈夫。ここから先は、そのポジションに何人の応募者がいるかにもよるので、これ以上マッチ率を上げられない、という所までレジュメを更新しましょう!
色々なポジションに応募をする際にも、仮に同じタイトルだったとしても、同じレジュメを使い回さずに、募集要項にあわせて単語を調整することを心がけましょう!
以上が、アメリカで面接に繋がるレジュメを作成する、4つのステップでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が、1人でも多くの人に役立てば幸いです。
アメリカ居住歴9年。米系スタートアップにて勤務中。
働きながら、経営学修士号を取得(MBA)。全米でトップ10%の成績で卒業。
留学、就活の経験から得た情報を発信し、アメリカで日本人が自分らしく生きることのお手伝いをしたい!
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