初めて英文の履歴書を書く方から、こんな相談をよく受けます。
ある程度の書式が決まった日本の履歴書とは違い、アメリカでは、履歴書は白紙からスタートします。つまり、デザインも何を書くか決めるのも、あなた次第!
そうは言っても、初めて履歴書を作成する場合、何を書けば良いか分からず困ってしまいますよね。
この記事では、英文履歴書のフォーマット作成方法、注意事項など、5つの基本事項について解説します。
基本をおさえる事で、早速「勝てる履歴書」の作成に取り掛かっていきましょう。
それでは、どうぞ!
履歴書のデザインを決めよう!
英文履歴書作成において、一番最初に悩むのが、履歴書のデザインではないでしょうか?白紙を渡されて、「さあ、あなたの全てをアピールしましょう!」と言われても、困っちゃいますよね。
読み手を意識したフォーマット作り
履歴書のフォーマットを決めるにあたって、一番大切にしたいのが、読み手を常に意識する、という事です。
企業には、毎日たくさんの履歴書が届きます。つまり、パッと見て必要な情報が目に飛び込んでこないと、せっかく作った履歴書も、スルーされてしまいます。
これは、実際に人事部の採用担当者から聞いた話ですが、彼女が各履歴書を読むのに費やす時間は、せいぜい2-3秒だそうです。
この一瞬で、読み手にとって必要な情報が、一瞬で目に入るよう、意識をしてデザインに取り掛かりましょう。
名前、各項目の見出しは、読みやすいように大きく記載されていますか?
ダラダラと、長文になっていませんか?
他人のデザインをパクる!
と、困ってしまうかもしれません。しかし、このポイントを意識することで、履歴書のデザインが、決めやすくなります。
一番手っ取り早いのが、他人のデザインをパクることです!
Googleの画像検索から、他の人がどのようなフォーマットを使っているか、検索してみましょう。以下が、参考検索キーワードです。
画像検索の結果から、パッと目に飛び込んでくるデザインはありますか?それが、良いデザインの履歴書です。
見つけた好みのデザインをマネて、履歴書を作ってみましょう。
パクると聞くと、イメージが悪いかもしれませんが、他人の良い所から学ぶのは悪いことではありません。
特に最初のうちは、どんどん周りから良い所を吸収しましょう。
ワードのテンプレートを使う
資料作成が苦手で、画像検索して見つけたデザインをうまく真似ることが出来ない、という方もいるかもしれません。
そんなときは、ワードのテンプレートを使ってみましょう!テンプレートを使用することで、簡単に履歴書の作成が出来ます。
では、実際に見ていきましょう。
- ワードを開き、新規作成を選択(画像のワードは、英語版です)
- 虫眼鏡マークのある検索窓に、「resume」と入力
すると、たくさんのレジュメのフォーマットが検索結果に表示されます。
ここから好きなフォーマットを選び、あとは情報を自分のものに置き換えるだけで、簡単に履歴書の作成が出来ます。
位置情報を入れる!
職歴や学歴などの書き方は、次の記事で細かく説明していこうと思います。
履歴書に記載する個人情報は、最低限で構いません。しかし、地元の企業に応募する際には、しっかりと現在居住している市の名前を記載する事が大切です。
前述したように、企業側は毎日たくさんの履歴書を受け取ります。大企業になると、いちいち全ての履歴書に目を通している暇はありません。
そこで、多くの企業で、自動でレジュメを確認し、候補者を絞ってくれるプログラム(以下、ボット)を使用しているのです。
シーゲルによると、雇用主と人材採用担当者の70%以上が、何らかのレジュメ解析ツールを使っており、応募書類を処理したり、集まった候補者の概要を作成したりするほか、候補者をランク付けする時もあるという。
LIFE INSIDER
多くの企業では、候補者を近隣市内から選ぶようにボットの設定をしている為、現在居住している市の記載がないと、自動的に履歴書が省かれてしまう可能性があるからです。
なぜ企業側で、近隣市内から選ぶようにしているのかというと、
- 遠くに住んでいる人を採用すると、面接・引っ越しに費用がかかる
- 採用しても、本当に引っ越してくるか分からない
などの理由が挙げられます。もちろん、優秀な人材の採用に出費を惜しまず、幅広い地域から候補者を募っている企業も多く存在します。しかし、基本的には、居住している市の名前を書いても損はありません。
今後、ボット攻略の方法についても、別の記事で書いていくつもりです。
不要な情報とは?
逆に、履歴書に不要な情報とは、どういったものでしょうか?以下が、履歴書に記載する必要のない情報の例です。
- 住所や家族構成などの、細かい個人情報
- 顔写真
- 退職理由(面接で聞かれるが、履歴書には書かない)
- 希望年収(ウェブから応募する際に、記入を求められることがあるが、履歴書には書かない)
- 趣味
- 宗教
履歴書は、自分のアピールポイントをまとめたものです。不必要な情報は削除しましょう。
適切な履歴書の長さとは?
履歴書は、1枚にまとめるのが理想的で、長くても2枚以内に収めるようにしましょう。
前述したように、採用担当者は各履歴書に2-3秒しか費やしません。長々と文章を記載してしまうと、一瞬でアピールポイントが目につかず、候補者から外れてしまう可能性が高くなってしまいます。
例えば、あなたが採用担当者なら、小説の1ページのように、つらつらと文章が書かれた履歴書と、アピールポイントを簡潔に箇条書きで纏めてある履歴書があれば、どちらを読みたいと思いますか?
これが、読み手を意識するという事です。
書きたい事がたくさんあっても、要点を箇条書きで絞りましょう。
履歴書はPDFで提出すること
履歴書はワードのままではなく、PDFで提出することを、常に心掛けましょう。
理由は、相手のワードの設定によって、フォーマットが変わって表示されてしまうことがあるからです。
せっかく綺麗な書式で履歴書を作っても、変なところで改行されてしまって、ボットに1単語として認識してもらえなくては、意味がありませんよね。
以上が、初めて英文履歴書を作成するにあたっての、5つの基本でした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が、1人でも多くの人に役立てば幸いです。
アメリカ居住歴9年。米系スタートアップにて勤務中。
働きながら、経営学修士号を取得(MBA)。全米でトップ10%の成績で卒業。
留学、就活の経験から得た情報を発信し、アメリカで日本人が自分らしく生きることのお手伝いをしたい!
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