英語が話せるようになるには、やはり留学しなければいけないのでしょうか?留学するのは、経済的にきびしいかも…。
いいえ!留学しないでも、日本にいながら英語がペラペラになる環境を作ることができます。
英語の学習に、留学は必要ありません!
そう言われたら、どう思いますか?
むしろ、「とりあえず留学したら英語が話せるようになるだろう」という姿勢では、いつまで経っても英語が話せるようにはならないと思います。
現在アメリカで働く筆者ですが、実は日本で大学に入学した頃は、英語が全く話せませんでした。
英語ができない私にとって、ネイティブの先生が受け持つ大学英語のクラスは、とにかく苦痛でした。
何を聞かれているのか分からない。
質問の意味がわかっても、答えられない。
英語が出てこなくて、みんなの前で黙ってしまい恥をかく日々。
英語学習者の多くが通る、苦しい道ですよね。
しかし、学生時代にこの記事で紹介する方法を使って、ほとんど喋れない状態から1年でTOEIC940点とれるまでに英語が上達したのです。
しかも、この方法にはほとんどお金がかかりません。
日本にいながらお金をかけずに、初心者でも独学で英語が上達する環境が作れます。
この記事では、前半に英語学習方法の見極め方、後半に実際に私が行った学習方法を紹介します。
「そんな上手い話があるか!」と思う方も、最後まで読んでみてください。
では、さっそくみていきましょう!
アメリカ居住歴9年。米系スタートアップにて勤務中。
働きながら、経営学修士号を取得(MBA)。全米でトップ10%の成績で卒業。
留学、就活の経験から得た情報を発信し、アメリカで日本人が自分らしく生きることのお手伝いをしたい!
詳細なプロフィールはこちら
まずは目的を明確に
まず、英語の上達に欠かせないのが英語を勉強する目的を明確にするということです。
あなたは、なぜ英語を勉強したいのでしょうか?
世界中を旅したいから、外資系の企業で働きたいから…。
色々な目的があると思います。
まずは、自分が英語を勉強してどうなりたいのか、を考えてみてください。
英語学習をする多くの人が、勉強に集中するあまり、英語学習が目的になりがちです。
忘れないでほしいのが、言語はあくまでもツールであるということ。
英語学習は目的ではなく、英語はただの手段です。
例えば、外資系の企業に働きたい人であれば、「TOEIC900点台の英語力が必要だ」と考えるかもしれません。
そのためにはどうすれば良いか、と次の作戦をたてることができます。
独学で英語を勉強するには、モチベーションの維持が大変ですよね。
英語学習の先にある自分の目標にフォーカスをシフトすることで、モチベーションも高まり、次に自分に何が必要なのか見極めることができます。
あなたの、英語学習の目的はなんですか?目標を達成した自分を想像してみてください。
目的に到達するまでのステップを考える
さあ、英語学習の目的を明確にしたら、次のステップです。
その目的を達成するために自分には何が欠けているのか考えてみましょう。
例えば、外資系の企業でバリバリ働きたいから英語を習得したい!とあなたが考えていたとしましょう。
そのためには何が必要ですか?
ビジネス単語の習得は必須ですね。丁寧な英語の文書を書ける文法力も求められます。
いくつか必要な項目を書き出してみましょう。
そして、今度はその項目を達成するために出来ることを考えてみるのです。
例えば、ビジネス単語を習得するために
- 毎日英字新聞を読む
- 新しい単語を毎日5単語覚える
- オンライン英会話のクラスをとってみる
といった具合です。
こうやって大きな目標を決めて、そこから行動を逆算することで、今自分がしなければいけないことが見えてきます。
ステップを細分化するために、あの世界の大谷翔平選手が使っていたマンダラチャートも効果的です。
引用元:https://www.kaonavi.jp/dictionary/otanishohei_mokuhyosetteisheet/
真ん中に「ドラ1 8球団」という大きな目標が書かれており、その目標を達成するために必要な
- 体づくり
- コントロール
- キレ
- メンタル
- スピード160km/h
- 人間性
- 運
- 変化球
といった8つの項目がかかれています。
さらに、その8つの項目を達成するために彼が必要と考える項目が、外側にそれぞれ8つ書かれています。
大谷選手は、こうやって目標を達成するためのステップを細分化して、今の地位を築いたのですね。
目的を達成するためのステップを細かく分析してみましょう。
次の項目から、具体的に私が行った英語の勉強方法を解説します。
初心者でも独学で出来る英語学習方法4ステップ
ここからは、私が学生時代に実際に行った独学の英語上達法を紹介します。
どれか1つでも欠けてしまうと効果がなくなってしまうので、4ステップすべてを読んで実行してみてください。
中学文法の復習
英語を勉強していると、ついつい文法や単語を覚えることを意識しすぎてしまいますが、文法は中学校で習うもので十分に英語は話せるようになります。
本をたくさん買って難しい文法を勉強する必要は全くありません。
まずは、中学英語程度の参考書を一冊購入して、目を通してみてください。
おススメは、書店に行って実際に参考書を開いてみて、ピンときたものを購入することです。
これから何度も目を通す参考書ですから、文字がビッシリで読む気がなくなるような本は選びたくないですよね。
英語のインプットを増やす
次は、英語のインプットを増やすことです。とにかく英語に浸ることで、ナチュラルな英語のトーンやスピードに慣れていきましょう。
そこでおススメする無料のツールが、YouTubeとTED Talksです。
YouTubeは皆さんご存知かと思います。TED TalksとはTED主催の講義を無料でストリーミングできるサイトで、あらゆる分野のエキスパートの講演が視聴できるので、きっとあなたの興味のある講義が見つかります。
さらに、TED Talksには日本語字幕付きの講義もたくさん掲載されています。
日本語ではなく英語の字幕を入れることで、分からない単語を書きとめることもできますね。
もちろん、YouTubeにもたくさんの英語学習チャンネルがありますよね。
ゆっくり動画を観る時間がない方は、通勤中に英語学習のポッドキャストを聞いてみましょう。
私が英語の勉強をしていた時には、毎日YouTubeやTED Talksで動画を1つ見つけ、英語字幕を付けて観ながら単語をノートに書きだしていました。
ここで大事なのは、単語や文法の正しい使い方を覚えること。
単語の意味だけを必死に覚えても、使いこなせなかったら意味がありません。
単語の日本語訳だけではなく、例文と一緒に覚えるようにしましょう。
TEDの動画を見てみましたが、全く何を言っているのか分かりません
最初のうちは、全く何を言っているのか分からなくて、イライラすることもあるかもしれません。
ですが、思い出してみてください。あなたは日本語を習得するのに何年かかりましたか?
言語学習は、長い道のりです。焦らずに、1つでも分かる単語を聞き取ってみよう!という気持ちで英語のインプットを続けてください。
大切なのは、毎日続けることです。
アウトプットに力を入れる
インプットと同様に大切なのが、アウトプットです。
皆さんの中に、
英語は聞けばなんとなく分かるけど、しゃべれない…
という方は多いのではないでしょうか?これは、アウトプットが足りていないからです。
私もそういう時期があったので、そのもどかしさはすごく理解できます。
英語の質問を聞いて、それを頭の中で解釈して、言いたい事を考えて、それを頭の中で英語に直して…
というプロセスをしていると、スピーディーに会話のキャッチボールが出来ないんですよね。
英語で話すのが難しいのは、日本語とは違う文法の並びに戸惑ったり、分からない単語があったりするからではないでしょうか?
言いたいことを英語で考えてズバっと答えるには訓練が必要です。
実際、私の英語が喋れるようになったきっかけは、ネイティブの友達と暇な時にパソコンでチャットメッセージをし始めたことです。
チャットの良いところは、直接しゃべっている時ほど返答の速さが求められない上に、分からない単語があればすぐに調べることができることです。
そうは言っても、身の回りに英会話の練習に付き合ってくれる外国人なんていない!
というあなたへ、ChatGPTを使うことをオススメします。
ChatGPTとは、自然な受け答えが出来る会話型ロボットで、2023年3月時点で無料で利用ができます。
ChatGPTを使った英語学習にについては以下の記事で細かく解説しているので、ぜひこちらも読んでみてください。
それ以外にも、英語で日記をつけるのも効果的です。
中学英語の参考書の文法を使って、一文でも良いので今日あったことを書いてみてください。
とにかく、アウトプットの量を増やして英語の文を組み立てるのに慣れるようにしましょう。
言い換えの訓練をする
英語で喋ろうとしても、○○の言い方が分からない!
という悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
そこで、同時通訳者も行っている方法を紹介します。それは、
- 自分が言いたいことの真意を考える
- 自分が分かる簡単な言葉に言いかえる
- 長い文章を短く区切っていく
の3ステップです。
日本語には、失礼にならないように回りくどい表現がたくさんあります。
そのため、日本語をそのまま英語にしようとすると、単語が難しい上に文章が長くなってしまいます。
だから、英語を話そうとすると言葉に詰まってしまうのです。
そこで、自分が言いたい事の本当の意味を考えてみてください。
では、例文を使って解説しますね。
問題です。以下の文章を英訳してみてください。
大変うらやましいかぎりです。
うらやましい…って英語でなんて言うんだったかな?
パッと単語が出てこなかった方は、安心してください。次は先ほどのステップを使ってみましょう。
1.自分が言いたい事の真意を考える
2.自分が分かる簡単な言葉に言いかえる
大変うらやましい、つまり「すごいな~」と言いたいのですよね?
では、これではどうでしょう?
大変うらやましいかぎりです
すごいな~(言い換え)
That’s great!
うらやましいという単語は分からないけど、Greatならわかる!という方も多いのではないでしょうか?
なるほど!難しい単語を知らなくても、簡単な単語に置き換えて会話はできるんですね
では、次の問題です。以下の文章を英訳してみてください。
私はコーヒーが好きで毎朝コーヒーを飲む
少し文章が長くなってきましたね。
ここで、ステップ3を使ってみましょう。
3.長い文章を区切っていく
先ほどの例文を、短く区切ってみましょう。
私はコーヒーが好きで毎朝コーヒーを飲む
私はコーヒーが好き
毎朝コーヒーを飲む
I like coffee.
I drink coffee every morning.
これならどうでしょうか?
難しく考えすぎずに、短くシンプルに簡単な単語で英会話はできるのです。
テレビを観ながら、新聞を読みながら、「この表現をどうやって簡単に言い換えるかな?」と常に考えてみてください。
慣れてくると、この言い換えがスピーディーに出来るようになり、スラスラと英語で会話のキャッチボールができます。
まとめ
いかがでしたか?長くなったので、以下でおさらいです。
- まずは英語を勉強する目的を明確にする
- 目的を達成するために自分に欠けているものを考える
独学で英語を勉強する方法は以下の4ステップです。
ステップ1
中学英語の文法おさらい
- 中学レベルの文法で英語は話せる
- 参考書を1冊購入しておさらいする
ステップ2
インプット
- YouTubeやTED Talksなど無料のツールを使って英語に浸る
- 単語は例文も一緒に覚える
ステップ3
アウトプット
- ChatGPTを使って英語を書く機会を増やす
- 英語日記をつけてみる
ステップ4
言い換えを極める
- 自分が言いたいことの真意を考える
- 自分が分かる簡単な言葉に言いかえる
- 長い文章を短く区切っていく
言語習得は長い道のりですが、言語というツールを身につけることによって、新しい文化や価値観に触れることができ、大きな世界が広がります。
特に、英語は世界共通語でもあり、様々な場で英語が必要になることがあります。
この記事で解説したステップを使って、さっそく英語の勉強を始めてみてください。
この記事が1人でも多くの人に役立ちますように。
コメント